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四十肩を放っておくと「凍結肩」になるかもしれません

四十肩・五十肩。肩関節周囲炎

整形外科勤務時代最も多く治療したものの一つに肩関節周囲炎があります。いわゆる四十肩や五十肩といわれるものです。朝の整容で髪を整えたり、シャツを着る時に痛くて肩が上げられない、突然肩周辺に強い痛みを感じるといった症状が現れたら、それは四十肩、五十肩が発症したサインかもしれません。

私の担当患者さんの約三割は肩関節周囲炎の患者さんでした。しかもほとんどが凍結肩(とうけつかた、英語ではfrozen shoulder/フローズンショルダー)という状態まで移行していました。

凍結肩はその名の通り肩関節が凍ったように固まっています。ひどくなると90度以上肩が上がらなくなります。なぜ上がらないかというと関節を動かさなかったことにより、肩を上げる筋肉などが固くなってしまうからです。

※凍結肩にまで移行している患者さんは一般的な整骨院や整形外科ではあまりみられませんが、横浜の整形外科ではリハビリに力を入れていたこともあり多く通われており、沢山の症例経験を積む事ができました。この経験は肩以外の関節のリハビリにも役立っています。

私はエコー診断装置を用い、筋肉の状態を見て確認しながらリハビリを行いました。組織が癒着して関節の動きを妨げている状態を見ていると「この治療には近道がない」と改めて思い知らされます。そもそも癒着した組織を正常な組織に戻すには、揉んだりさすったりするだけでは足りないのです。治療には少なくとも一年以上はかかります。しかもその間はこれまでの生活をすべて見直し「動かさなかった場所を、正しく動かす」ためのリハビリも行います。痛みに耐え、必ず治すという強い覚悟が必要になります。

辛いリハビリです。私は患者さんに良くなってもらいたい一心で、よく励ましときに厳しく症状に向きあいリハビリを行いました。完治までに何年もかかる方もいらっしゃいました。残念ながら完全に元通りにならない方もいらっしゃいました。それでも、整形外科を卒業される頃にはとても満足げで、うれしそうに、ときに涙されて、日常に戻られました。そんな方々を見て、私は幸せとやりがいを感じました。また、リハビリを続けられた患者さんへの尊敬と感謝の念を抱きました。これからも患者さんの幸せのお手伝いができたらいいと、強く思いました。

体に不具合があるのはとても辛いことです。改善するには時間もかかります。それでも、どうかあきらめないで欲しいのです。私にそのお手伝いをさせて下さい。